『「WebRTC」が作るコミュニケーションの未来』の参加メモ(後半)

「WebRTC」が作るコミュニケーションの未来のメモの後半です。
前半はhttp://www.kisato.net/wp/html5/com-webrc_1からどうぞ。

ディスカッション


水口さん:他の人のプレゼンで面白かったものをそれぞれ挙げてほしい。

けんすうさん:岩佐さんのプレゼン(リアルタイムファイル転送サービス)が面白かった。宅配便だとわかりにくいとか、セキュリティの問題でDropboxが使えないとか言うところで有効そうだと思った。実装も簡単そう。

伊藤さん:けんすうさんの話(6つのキーワード)が印象的だった。WebRTCでできるのはプラグインがいらない点でだとかブラウザだけでできるとか。位置付けが言語化されているのがよかった。

岩佐さん:自分もけんすうさんの話がよかった。刹那性と匿名性。「飛ぶ鳥後を濁さず」的なところが良くて、但しこれは悪用するとアレだが。

大前さん:岩佐さんの話(けんすうさんと同じくリアルタイムファイル転送サービス)は、リアルに課題を抱えているのでほしいと思った。

水口さん:Co-workingのインタフェース、コミュニケーションしながらサクサク進めるのはすごくほしい未来だと思った。
 けんすうさんの話にあったNowismという言葉について、WebRTCはリアルタイムコミュニケーションなので当然そこに向かう。しかしそこには何かを実現させたいという原動力が必要であって、それがなければ人は反応しない。
 これからクラウドの時代がやってくるが、そこへのwantsというのは何でもかんでも放り込んでいったりすること。WebRTCの方は瞬間的な人間のwantsが炸裂するようなもので、それがどれだけのイノベーションを起こせるかというところかなと思った。

けんすうさん:インターネットはどんどんデータを溜めることができるが、これは人間には向いていなくて、人間はためるようにはできていない。普通に(オフライン等で)会話した内容を後からログで見直せたら気持ち悪くて、消えていった方がいいものもある。その反動がWebRTCなのではないか。
 「講演を行う」ことをツイートをしてもレスがあまりこないが、アンサーだとレスが返ってくる。

水口さん:アンサーではログは残らない?

けんすうさん:1日で消える。
 Yahoo!知恵袋とか、5年前の質問がいまだに残っているのは気持ち悪い。

水口さん:人間は、白か黒かの一方でなく「どちらも」というのがある。瞬間的なものは感情も乗るし時流もある。

水口さん:WebRTCは、クラウドだーと言っているところへのカウンターパンチのような感じがする。

水口さん:appear.in(https://appear.in/)の小気味良さは、Skypeと違って「そこにいる」感が高い。
 パッと始めてパッと終われるというのはメリットが高い。
 私はGoogle Hangoutsを結構使っていたが、最近は使わなくなった。予め招待しておかないといけないとかいざ始めようとしたときにアカウントがない人がいるとか、開始する前にドロップアウトするところがある。

伊藤さん:Hangoutsは、ペアプロをやるときに画面共有が便利。

水口さん:Hangoutsは授業でよく使う。大写しにするとみんなで入っている感がある。でも、何かぬるっとしている。

伊藤さん:Hangoutsは立ち話という感じではない。

大前さん:あまり利用者が考えなくてもパッと使えるまで簡単になると、みんなが使うようになるのでは。
 カメラも多くの端末についているし、マイクも感度がいい。ヘッドセットとかWebcamが必要なサービスがあるが、既にあるものを使える方がいい。

水口さん:Word Lensというアプリがある(iPhone版:https://itunes.apple.com/jp/app/word-lens/id383463868、Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.questvisual.wordlens)。看板等を映すと、字がずっとついてくる。
 全部が全部非言語化でなく、言語化しないとできないものもある。会議しながら画像をテキスト化して放り込む、喋っている内容を共有するといったものは必要。

岩佐さん:WebRTCは、基本的には昔からある技術とそれほど変わらない。何が差かと言うと、プラグインなしでブラウザだけで使えること。
 既存のアプリとappear.inの違いはプラグインの要否とブラウザでの利用可否ぐらいなのだが、そこを議論していくと面白いのでは。

水口さん:サーバがない状態での(オンライン)ゲームの可能性は?

小松さん:Webはずっと「もともとあったものをWebに置き換えたら」という流れで来ている。サーバがなくても動くゲームについても、昔からP2Pで動くものがあるが、例えばメールを送ってリンクを押したらゲームに入れるとか、こういうことができるならこういうのも、というのが積み上がってゲームが広がっていくのでは。
 インターネットができたことですごく便利になったが、一方で人間がデジタルチックになっている。アナログ的な、空気を感じるようなところをWebのテクノロジーを使ってできるようにならないか、そこでWebRTCが使えないかと思う。

岩佐さん:MMOとP2Pの中間のようなゲームをサーバレスで作るというのは簡単にできるのではないか。カプセル化した位置情報を共有していて、近くにいる一定人数は直接P2Pで繋がっている、的なものはできそう。

水口さん:つまりセカンドライフ的な。

水口さん:教育はコミュニケーションとして高度なものが求められる空間だが、「これは絶対必要」と思うポイントは?

大前さん:3〜40人いるクラスの中には、理解が追いついていない子、あるいはその逆の子がいる。
 リアルだと繰り返し同じ授業を行うのは難しいし、オンライン講義だと録画したり編集したりしないといけない。ライブの講義を一定期間残しておいて見直すとかができるようになると、それぞれが学びたいスピードで進めることができて理解が進むと思う。
 但しライブで授業ができるというのは非常に大事で、全部を非同期でという話ではない。以前行ったオンラインの講義の中で2コマだけリアルタイムで実施したが、これは非常に面白かった。講義の中にない話をするというのは、ライブな中でしかできない。
 同じ場所にいなくても同じ学びの空間を共有できたりというのはありだと思う。今はまだ無理だが、3〜40人規模のができるようになれば。

水口さん:目の前に60人、オンラインに1万人以上視聴者がいるという講義をニコ生でやったが、これは全然気持ちが乗らなかった。「この瞬間盛り上がっている」という感じが残らない。

大前さん:「この時このタイミングでしかできなかった」というのを得るためにライブは必要で、そこに「後から再生できる」というのが加わるといいのでは。

伊藤さん:ニコニコ動画はコメントの内容を読むものではなくライブ感の残り香を見るためのものなんだろうなと思った。具体的なアイデアはないが、WebRTCは文字以外の情報をいかに受け取れるようにするか、「空気感の共有」というところが必要と思っている。

水口さん:WebRTCの技術的な課題等は?

伊藤さん:誰かが(WebRTC自体の実装を)ちゃんと作り切ること。HTML5等は、相手(別のブラウザベンダ等)の動きを見やって最後まで作り切らないところがある。

小松さん:Living Standardという表現もあるが、確かにそういうところはある。

小松さん:話の巻き戻しになるが、勉強会やりたいというときにその場で簡単にできるようなもの、気軽にオンラインで集まって、東京だけでなく地方の人も集まってというようなものがほしい。

けんすうさん:ニコニコ大会議というのがあって、壇上でしゃべりながら後ろでコメントが流れる。観客が質問してその人にカメラが向いた瞬間、その人は頭の寂しい人だったが、そのことが一斉にコメントで流れて一体感があった。
 もう一つ、ポケモンを1000人ぐらいで一斉にコマンドを入れて、30秒以内に一番入れられたものが実行されるというのがある。下と入れて30秒待って進んで、というような。
 リアルの置き換えだと「やっぱりリアルの方がいいよね」という話になって、リアルでできないようなことがあれば。

水口さん:初音ミクにWebRTCを組み合わせるとどうなるかとか。
 例えば、Eric Whitacreの「Youtubeでの指揮に合わせて視聴者が歌って、それを組み合わせてコンテンツに」という作品。(
https://www.youtube.com/watch?v=D7o7BrlbaDsあたり)

大前さん:時間と場所を越えて繋がるのは、アイデアとして面白いと思う。

水口さん:3DプリンタとWebRTCを組み合わせるとどうか。

岩佐さん:無茶振り。
 モノのネタで行くと、テレプレゼンスロボット。顔のついたロボットが歩いてお互いに挨拶するとか。3Dプリンタは関係ないが。

(会場からの質問1)
ストレージの値段はどんどん安くなっているが、今日聞いているとデータが消えるのがいいとか、facebookもすぐ消えるアプリもというのがあった(facebookがSnapchat買収を試みた件?)。なぜそのようになったのか。

岩佐さん:単純にカウンターと思う。車もそうだが、小さいのを追い求めていったら大きいのもありとか、みんなが右といっていると左にいってみたり。

水口さん:15年後はまたデータを溜める方向に行くか?

岩佐さん:今とは違う形だと思うが、溜める方向に行くと思う。

けんすうさん:コミュニケーションについては、消えるという方向だと思う。もちろんカウンターの面もあるとは思うが。
 今まではちゃんと撮影しないとアップロードしなかったのが、Snapchat等では消えると言うことでアップロードする人が増えている。

小松さん:技術屋的な話だと、今までためられなかったのがためられるようになってすごいということでためる方向になった。
 そうするとためたデータを使うずるいのが出てきてそれがビッグデータだが、それのカウンターで今は来ているのでは。

伊藤さん:動画をビデオチャットのように端末同士で送り合えるようになると、ためる必要がなくなるのでは。

水口さん:例えばこの2時間のセッションをみんながみんな全部聞きたいかというとそうではなくて、レイヤが分かれるのではと。何でもかんでも残すというものではない。

(会場からの質問2)
刹那的なものはシークレットな感じだが、それはポルノ的なものになる。そういうのは防がなくてはいけないか。

けんすうさん:防がなくていいのでは。リアルでは悪いことをする人はいて、それはしょうがない。

岩佐さん:いい意味でも悪い意味でもエロはいいのではと思っている。エロは、データが後に残るとだいたい問題が出てくる。誰かを経由するとそこで幇助罪になったり。「リムーブするか放っておくか」という2択の回答ではないが、仮にfacebookで頒布すれば規約的にもNGだろうし、それをWebRTCでやるというのはある。

小松さん:エロはテクノロジーを進化させる最大の武器なので利用すればいいのでは。ただ、進化ができあがって社会で法制度をという話になるので。

岩下さん:先ほど振られた3Dプリンタの話に戻すと、WebRTCに対応したカメラがあるといいなと考えた。3Dプリンタは出力にすごく時間がかかるが、自分が出しているのがどういう状態なのかを見るのは楽しい。それをプリンタ屋さんに言うと維持費とか言う話になるが、そういうところにWebRTCを使うのはいいのでは。

(終わり)

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