HTML5カンファレンス2013(http://events.html5j.org/conference/2013/11/)の14:00〜14:45、ルーム2Aの「HTML5とIE11とWindows 8.1」のメモです。
日本マイクロソフトの春日井さんのセッションです。
最近ちらほらSurfaceを見かけるので嬉しい。
今回はWindows8.1と、それとともに出たIE11について。
普段X1 Carbonを使っている。
いまMSの社員が使っているPCは基本的にノートPCで、タッチ可能。
タッチパネルは汚れるとかいう評判もあるが、使いやすい。
自宅ではSONYのTAP20。
SurfaceとiPad miniもある。
レシピのアプリがいろいろあるので、Surfaceを台所に置いてレシピを確認したりして、そんな時Surfaceは自立させられるので便利。
電子書籍は気になっていて、Kindle Fire HDを買ったがあまりにも遅かったので本を読むだけの用途で使うことにした。
いま世の中で起こっていること。
・デバイスの多様化。ノートPCもタブレットもデスクトップもある。
・タッチインタフェース。タッチインタフェースがメインの操作になってきている。
従来はキーボードとマウスでの操作を前提に設計されていたが、これからは変わらざるを得ない。
・ローカルからクラウドへ。
例えばホテルの予約をPDFでDropboxへ入れて出先で予約内容を確認。
海外では予約がちゃんと入っていないことがあって、手元のiPadでDropboxへアクセスして見せることができた。
デバイスは大きく3つ、「PC」と「スマホ」と「タブレット」。
PCはだいたいWindowsかMac。
MSの場合、Windows8がPCとタブレットをカバーして、スマホはWindows Phone。
Appleは、iOSがスマホとタブレットをカバーする。(そしてPCはMac)
NTTドコモがTizen端末をリリースすることが発表されている。
KDDIはFirefox OS。
この中でHTML5が果たす役割を考える。
HTML5の三本柱。「セマンティック」「互換性」「Webアプリ」。
HTMLではタグで囲んで意味付けを行う。
addressとかtimeなど、時代に則したタグがHTML5で追加されている。
構造に意味づけをすることが重要になってくる。
Webを見る時の端末毎にCSSを変えるのはナンセンス。(CSSを変えるのは普通じゃね? HTMLか?)
MSは、Web標準に則った同じマークアップをすればどのブラウザでも見れるというスタンスを取っている。
Webアプリ。
HTML5は、もともとWHATWGがWebアプリケーションのための仕様を考えたのが最初。
HTML5の考え方。
HTML5のロゴのページに並んでいる8個のアイコンがHTML5のセマンティック。
MSは「HTML5: Native to Windows」というのを謳った。
iOSはObjective-C、AndroidはXMLとJava。
WindowsはC++やC#などの「.NET」と言われる言語だったが、Windows8で「WinJS」というフレームワークを内包してJavaScriptで開発できるようになった。
TizenもWebでアプリを作れる。プラットフォームで対応している。
jQuery mobile、Titanium、PhoneGap、AIR。
あるいはcreateJSでFlashをHTML5へコンバート。
プラットフォーム毎にアプリを作るのはコストがかかるので、クロスプラットフォームは期待・注目を集めている。
Windows8.1で少し見てほしい。
スタートボタンが復活したが、それは本筋ではない。
MicrosoftにMSRという基礎研究をやっている部門があるが、そこが自動翻訳のツールを公開した。
カメラでスキャンをしてARで文字を翻訳した状態で見せる。
(ツール名が分からない……)
Visual Studioのコードの例。これはごく普通のHTML。
WinJS.xhrで、例えばInstagramのデータを引いてくることができる。
Webアプリと同じ感覚でWindowsアプリを作れる。
Visual StudioはWindowsの開発ツールのイメージ画強いと思うが、JavaScriptのデバッグのようなところもだいぶよくなっている。
タグ補完とか、あるいはTabを2回押して入力が予想される情報をタグの中に入れたり。
色を指定するのにカラーパレットで指定したり、スポイトで別の色を取ってきたり。
画像の相対パスにマウスオーバーで画像が表示されるとか。
コーディングの選択肢としてVisual Studioも考えてほしい。
Web標準とMSの関係。
Web標準はW3Cだけでなくecma、IETF、KHRONOS等。
IETFはWebSocketなどの通信系の仕様。
KHRONOSはWebGLとか。
HTMLの仕様はW3Cが決めてブラウザがそれを参照してブラウザを作り、開発者は動揺にW3Cの仕様を参照してコンテンツを作る。
今まではブラウザベンダが主体で動いてきたが、ユーザにも入ってほしいというのが今の流れ。
Test the Web Forwardなど。
AdobeのFlexのチームがオープンソースの呼びかけを行った。
日本ではGoogleのオフィスに人が集まってテストを作ったが、MSもサポートをした。
(アメリカでの開催はMSが主催した)
MSとしてもテストケースを重要視している。
これは個人的にというところもあるが。
AltJS、JavaScriptを生成する言語。
JavaやC#やC++を普段使っている人は、javaScriptの緩さが我慢できない人が多い。
TypeScriptはC#を開発した人間が作り始めた。
TYpeScriptのページにサンプルがある。
IEとWeb標準の関係。
IEの処理のスピードをどう上げるかには非常に気を払っている。
IE10から11はミリセカンドレベルの改善でほとんど速度が変わらない、頭打ちしているが。
IE11。
タッチイベントはタッチしか対応していないが、今はタッチもあればマウスもある。
イベントをポイント化してはということでW3Cへ提案している。
WebGL。
3Dの表現をブラウザに。
今まではIEがWebGLをサポートしていなかったのですべてのブラウザでというわけにはいかなかったが、IE11で対応した。
MEPG-DASH。
WebRTCはどうなったか。
IEと他のブラウザとの違いとして、IEはエンタープライズ向けの顧客が多いことと利用者が多用であることが特徴。
IEでは安定性、セキュリティには非常に気を払っている。
(WebRTC等は)無視しているわけではなく、研究は行っている。
MSがChrome用にサンプルを提示したりとか。
ブラウザの読み上げ機能をWindows8で標準で実装した。
開発者ツールがIE11になってかなりよくなっている、日本語化対応もしている。
「F12開発者ツール」。その名の通りF12キーで起動する。
MSはWeb標準への対応を強めている。
今まではIE6互換の表示があったが、条件付きコメントはIE11では無視される。
どうしてもIEのブラウザのバージョンを指定したい場合はメタタグで指定する。
ユーザエージェントの内容がIE11で変更になっている。
modern.IEというサイトでコードの互換性を確認することができる。
(http://modern.ie/)
また、modern.IEののソースコード自体がgithubで公開されているので社内ツールとして使ってもらうこともできる。
(たぶんこれ→https://github.com/InternetExplorer/modern.IE-static-code-scan/)
BrowserStackは有償だが、各OS・端末での描画をエミュレートして表示させることができる。
(http://www.browserstack.com/)
コメントを残す